調査の内容

調査の必要性

この調査に参加してくださった場合、みなさまにご協力をお願いしたいことは、大きく分けて、質問票へ記載していただくことと、血液・尿、髪の毛などの試料を採取させていただき、この研究のためにご提供いただくことです。
また、母子健康手帳や受診されている医療機関のカルテなどから情報を転記させていただきます。
これらとは別に、無作為に選ばれた一部の方については、お子さんの詳しい健康診断やお住まいのホコリ(ハウスダスト)などの測定をお願いすることがあります。
詳しいスケジュールは調査のながれをご覧ください。

調査方法

①質問票による生活習慣や病歴などの調査にご協力をお願いします。
生活環境(日頃の食生活やお酒やタバコ、運動、家族のことなど)と、健康状態(現在の体調、これまでにかかった病気など)について調査をさせていただきます。
詳しくおたずねする質問票をお渡ししますので、記入をお願いします。1回の質問票の記入にかかる時間は 30分くらいです。質問票は医療機関を受診される待ち時間などに記入をお願いする場合と、郵送でお願いする場合とがあります。
●お母さん
ご自身や赤ちゃんの健康状態や生活習慣などについておたずねします。
●お子さん
生後 1ヶ月と 6ヶ月、その後は1歳、1歳6ヶ月と、半年ごと13歳になるまで、発育状況や生活環境についておたずねします。
②試料(血液・尿、臍帯血、髪の毛など)を採取させていただきます。
まず、妊娠期間中に、妊婦さんから、血液や尿をいただきます。また、出産時ないし出産後1ヶ月時点で、お母さんの血液と臍帯血(へその緒の血液)、髪の毛、母乳をいただきます。
お子さんからは、生後数日にろ紙による採血と、1ヶ月健診時に髪の毛をいただきます。
もしお父さんにもご同意いただけた場合は、お父さんからも採血をさせていただきます。試料の採取に関する詳しい内容は以下のとおりです。
●妊娠中(妊婦さん)
妊娠初期と中期~後期の2回、来院した際に採血と採尿をお願いします。採血量は約30ml(場合によっては、時期を分けて採血することもできます)、採尿量は約 50mlです。

●出産入院時
お母さんから、血液(約20ml)、および臍帯血をいただきます。またお母さんの毛髪を数本カットさせていただきます。
赤ちゃんは、生後5日までの間に実施される、先天性の病気を調べる新生児検査のための「ろ紙血採血」(少量の血液を採取してろ紙にしみこませる)の際に、あわせて採血します。

● 1ヶ月健診時
お母さんの母乳が出る場合は、搾乳(約20ml)したものの提供をお願いします。お子さんの毛髪を少しカットさせていただきます。
③遺伝子解析のために血液などを保存し、研究に使わせていただきます。
環境からの影響を受けやすい遺伝的な傾向、逆に環境からの影響を受けにくい遺伝的な傾向などをよく知るために、お母さんとお子さんからいただいた血液等を将来の遺伝子解析のために保管し、研究に使わせていただきます。
遺伝子解析に関して具体的な研究計画ができましたら、その時点で倫理審査を受け、必要な手順を踏んで研究を進めます。
④病院の受診や健康診断などの情報を転記させていただくことがあります。
お母さんやお子さんが病院で医師の診察や健康診断を受けた際、医師が、お母さんやお子さんの健康状態、お子さんの成長の様子について診察記録を作成しますので、ここからエコチル調査に必要な情報を転記させていただくことがあります。
また、母子健康手帳や医療記録、学校保健の記録などからも情報を転記させていただくことがあります。
⑤主治医への問い合わせやご自宅へのご連絡をさせていただくことがあります。
ご記入いただいた質問票の内容などから、もしお子さんがご病気にかかっていることがわかった場合などには、そのとき受診された病院に対して、詳しい治療の状況などの情報を問い合わせしたり、必要に応じてご自宅にご連絡をとらせていただいたりすることがあります。
⑥【無作為に選ばれた一部の方のみ】詳細な調査へのご協力をお願いすることがあります
より詳しい調査の候補者になってもよいと了解をいただいた方の中から、無作為に選ばれた一部の方には、より詳しい調査への協力をお願いすることになっております。
専門家によるお子さんの発育や発達など詳しい健康状態のチェックを受けていただきます。
また、調査担当者がご自宅を訪問し、お住まいのホコリや空気の採取をさせていただくことがあります。
【詳細な調査で行うこと】
専門家によるお子さんの健康状態のチェック
お子さんが1歳6ヶ月、3歳、6歳、12歳のときに、専門家に面談していただいて、身体や心の発達状態と、身体測定を行います。
お住まいのアレルギー物質などの採取(環境測定)
妊娠中期と、お子さんが1.5歳時の2回、ご自宅のホコリや空気を採取させていただきます。その際に、調査担当者がご自宅を訪問する場合があります。

調査の理由と、調べるものについて

生活習慣の調査や血液などの試料を採取させていただくのは、赤ちゃんがお腹の中にいるときから成長するまで、どのような環境で育ったか、遺伝的な要因はどうか、といったことを詳しく調べる必要があるからです。
病気は、私たちが両親から受け継いだ遺伝的な要因(遺伝子の持つ情報)と環境の要因(食事、飲酒喫煙、運動などの生活習慣、環境中の化学物質など)が複雑に影響しあって起こります。
例えば、栄養のかたよった食事や運動不足は身体によくないといわれています。しかし、同じような食生活をしているのに病気になる人とならない人がいますし、同じ家で生活していても、病気になる人とならない人がいます。この違いは、遺伝的な体質が関係しているものと思われます。
したがって、子どもの発育や発達と、化学物質の関連をみるためには、子どもがどのような環境で育ったかと、遺伝的な要因はどうか、といったことを詳しく調べる必要があります。主に調べるものを、以下に示しました。
生活習慣、健康・病気の状態
日頃の食生活や運動をどれくらいするかを質問票でたずねます。また、お母さんについては、妊娠中の健康状態、流産や死産を含めた出産の状況、お子さんについては、健康状態、成長や発達の状況、病気(アレルギー、アトピー、喘ぜんそく息、糖尿病や肥満など)、思春期の心や身体の発達の状況を調べます。
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